長崎県平戸市は、九州本土の西北端、平戸瀬戸を隔てて南北に細長く横たわっている平戸島と、その周辺に点在する大小およそ40の島々から構成されています。
平戸市のWebサイトでは、市民向けや観光向け情報などの発信に加え、有事の際の情報発信への配慮として、防災ホームページも市のホームページのトップページに入口を設置しています。
長崎県初となる自治体ホームページへのWebフォント導入の目的や経緯などについて、平戸市 人事課 平山さんにお話を聞きました。(以下、敬称略)
―平戸市のホームページとは、どのようなサイトですか?
平山 平戸市トップページから、市民向けの情報「HIRADOじかん」、観光向け情報「ほっこり♡HIRADO」、防災情報「平戸市防災ホームページ」、外国人向けのページ「English Page」、ふるさと納税特設サイトへの入り口を設置し、平戸市のさまざまな情報を発信しています。
―TypeSquare(Webフォント)を導入された背景を教えてください。
平山 平戸市では広報紙を内部作成しています。紙面の文字には MORISAWA PASSPORTを利用しており、以前からモリサワの方とお付き合いがありました。広報紙面ではUDフォントを使用し、UDフォントマークも掲載しています。
ある時モリサワの自治体担当者からWebの表示にUDフォントを利用している自治体の取り組みを紹介いただき、平戸市のより多くの人たちに情報を伝達するための取り組みに必要だと考え、長崎県内で初めて「Web フォント」を導入しました。
―Webフォントの採用サイトを教えてください。
平山 市民向け「HIRADO時間」、観光向け「ほっこりHIRADO」に採用しています。これらは平時の情報発信サイトとなります。
さらに、九州エリアでは大雨や台風などの災害も多いため、有事の際こそ情報発信への配慮が重要だと考え、Webフォント導入当初より、防災ホームページでも同じくUDフォントを利用しています。
―どのUDフォントを使用していますか?
平山 主に広報紙で使用しているUDフォントは「ヒラギノUD明朝」ですが、ホームページでは明朝体ではなく、縦画横画の線の太さが均一なゴシック体のUDフォント「UD新ゴ」を選びました。
もちろん大前提として、あらゆる世代に、よりわかりやすく入手しやすい情報発信の取り組みが必須であることから、文字のカタチがわかりやすく、読み間違えにくい書体であることが大切です。
それはつまり、情報を受けとる側の方への配慮と考えています。
そこでWebフォントを採用した際に、その特徴や実際にどのように見えるのかの比較をホームページでも紹介しています。
―今後、平戸市ホームページについて目標や展望を教えてください。
平山 引き続き、UDフォントを活用するとともに、利用環境や時代のニーズに対応しながら、すべての人が利用しやすいユニバーサルデザインに配慮したホームページを目指します。
平戸市様では、市のトップページから、防災ホームページへの導線をひき、災害に対する情報を発信されています。
近年の自然災害は命に関わるものも増えており、情報発信の重要性が叫ばれている中、ユニバーサルデザインに配慮するため、UDフォントが貢献できていることを嬉しく思います。
本日はありがとうございました。