
医療DXの加速により、病院やクリニックのWebサイト・予約システム・患者ポータルといった医療系Webサービスには、これまで以上に「使いやすさ」が求められています。
そのなかでも見落とされがちなのが、「フォント選び」という視点です。
どのようなフォントを使うかによって、サービスの視認性・アクセシビリティ・信頼感が大きく変わります。
なぜフォントが重要?
医療系Webサービスは、若年層から高齢者まで、幅広い世代やニーズに対応する必要があります。
- 高齢者や弱視・色覚障害がある方
- 日本語に不慣れな外国人の方
- スマートフォンでアクセスする方
- デジタル機器の扱いに慣れていない方 など
こうしたユーザーに対して、文字の読みやすさへの配慮が欠けていると「使いづらいサービス」と感じさせてしまう可能性があり、離脱リスクも高まります。
医療系Webサービスにおいてフォントは単なる「デザインの好み」だけではなく、「見やすさ」という視点でも欠かせません!
そこで特に注目したいのがユニバーサルデザインの考え方に基づき、より多くの人にとって読みやすく設計されたモリサワの「UD(ユニバーサルデザイン)フォント」です。
UDフォントとは?
モリサワのUDフォントは、より多くの人に「文字のかたちがわかりやすいこと」「文章が読みやすいこと」「読み間違えにくいこと」という 3 つのコンセプトから生まれました。

漢字とかなの大きさに少しリズムをつけると文章が読みやすくなります。文字がパラパラとしない美しいバランスを保ち、読みやすさの中でそれぞれの文字がしっかりと見えてきます。それがUDフォントの特長のひとつです。
医療系WebサービスにUDフォントを導入するメリット
読み間違いによるトラブルを減らせる
医療の現場では、「薬の名前や服用回数」「検査結果」など、見間違いが許されない情報が数多くあります。
だからこそ、視認性の高いフォントを利用することは、安全性の確保にもつながります。

空間を広く取るとつぶれにくく、見やすくなります。かたちが手書きに近いと、直感的に認識できます。

はなれが明確になると、シルエットの似た文字を判別しやすくなります。
安心感のあるインターフェースでサービスへの信頼感を高める
初めて受診する病院で、文字が読みづらい問診票や予約画面に出会ったら──それだけで不安を感じてしまう方も少なくありません。
一方で読みやすい文字は、利用者に「丁寧で誠実なサービス」という印象を与えます。ほんの少しの見え方の違いが、安心感や信頼感に大きく影響するのです。
フォントの選び方ひとつで、利用者の不安をやわらげ、信頼感を得ることができます。
結果として、ユーザーの離脱やクレームなどのトラブルを未然に防ぎ、サービス全体の満足度向上にも繋がります。
UDフォントのような読みやすさに配慮された書体は、情報の正確な伝達や安心感を与えるのに有効です。
一方で、場面によっては親しみやすさや印象づけのために、デザイン書体を適切に取り入れることで、より魅力的なコミュニケーションが可能になります。
大切なのは、利用シーンやユーザーの立場に合わせて、最適なフォントを選ぶことです。
医療系Webサービスは、「年齢や背景を問わず、より多くの人にとって使いやすいこと」が大前提です。今お使いのデザインやUIに、UDフォントの導入をぜひご検討ください!

